ISBN:4915512517 単行本 松岡 佑子 静山社 2004/09/01 ¥4,200 ホグワーツ魔法魔術学校5年目の新学期を目の前にして、15歳のハリー・ポッターは思春期のまっただ中にいる。なにかというとかんしゃくを起こしたり、やつれそうなほどの恋わずらいをしたり、強烈な反抗心でいっぱいになったり。

なんて書評もございますが、ちっとも、
『かんしゃく』というレベルではないかな〜と思います。
15歳のイライラ度としてはごく当たり前と言うか。
『力』を中途半端に持ってしまったが故の葛藤に、真っ正面から
けなげに戦っている姿はハリーらしいと感じました。
敵対する者に打ち勝てる、はっきりとした強さではないけれど、
同級生達の中ではちっとは強いんではないか?
というくらいの自負で、
自分がどこまで何が出来るのか、
可能性に戦っているのだと。

その葛藤が、かんしゃくとか、不機嫌とかに値する訳で。
少年として羨ましい成長段階だと見えました。
正しくないことに、正当に立腹する姿は
ことなかれ主義の無気力な少年達よりも
ずっと清々しい。

まだ上巻止まりですが、
あの新任の先生がこれでもか!!というくらいに
憎々しく書かれておりましたので、
それを下巻ですぱっとやっつけて、
気持ちのいい読書感が得られるといいな〜〜などど
希望的に思っています。

これで、のっとられっぱなしだったら、どうしょう〜。

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